メモです気にしないで(謎
2004年5月7日 スポーツジダネス?orパボネス?
銀河系代表選抜と言われながら、CLでのまさかの逆転劇による敗退、国王杯決勝での完敗、リーグでは下位チームに不覚を取り、退場者を立て続けに出すなど、とてもエレガントなサッカーが売りの銀河系とは言えない状況になりつつあるレアル・マドリード。
なぜここまでの顔ぶれを揃えながら、勝ち切れない試合運びしか出来ないのか? 答えは人によって様々であるが、ここではポジションごとに考えてみたい。
昨シーズン、2トップは基本的にラウール、ロナウドのコンビである。これは今年と変わりは無い。しかし、今年はこの二人のうち、ロナウドが欠ける事が多い。爆発的な突破力でゴールを挙げたかと思えば、次の試合はベンチにも座っていない。非常に不安定なのだ。
ここで代わりに入る選手なのだが、あなたはすぐにその選手の顔を思い浮かべるだろうか?
昨シーズン鮮烈なイメージを残したのは、まずグティである。出る試合全てでゴールに絡む活躍は目を見張るものがあった。しかし今年はどうだろう?その類い稀な万能性をフルに発揮して、不安な守備陣の一部、ボランチとして出場することも多いのだ。トップで出た試合も、去年ほどの成果は残していない。何といまだに1ゴールなのだ。
次に浮かぶのはモリエンテスだろうか?ご存知の通り、彼は今いない。レンタル先のモナコでの獅子奮迅ぶりは国境を越えて轟いている。それどころか、国境を越えて飼い主の喉笛を噛み切ってしまうのだから、手がつけられない。レアル最大の損失は彼と言ってもいいだろう。
次にポルティージョ。出番の少ない中、昨季は重要な場面で登場し、印象に残る貴重なゴールを何本か挙げている。彼は今季、ただのベンチウォーマー兼勝っている時の時間稼ぎ要員である。現在ノーゴール。明らかにチャンスに恵まれていない。
中盤、攻撃ポジションはフィーゴ、ジダンが健在。リーグ前半、ついこの間までのパフォーマンスは最高であったと言っても良いだろう。しかし、CL、国王杯での敗退の頃から、随分と老けて見えるのは気のせいだろうか?ベッカムが頭を飛び越すパスを頻繁に送るので不機嫌なのだろうか?
守備陣は問題だ。世界のどこの記事を見ても、ボランチでマケレレの穴を埋める働きをしているベッカムは除外するとしても、それ以外の選手がほとんどクローズアップされないのだ。日本のファンの皆様は、ベッカムの相棒と、CBの二人、誰が出ているかなど覚えておられるだろうか?
カンビアッソは及第点と言えるだろうか。しかし、彼は来季間違いなくチームを去る。
ロベカルの神通力もレアルの武器である。殺人シュートは何度も危機を救ってきた。しかし彼も、代えのいない選手であり、来季はチェルシー入りがささやかれている。その場合、レアルはラウル・ブラボしか選択肢が無い。
イエロの抜けた穴は大きい。パボネスの象徴たるパボンは、師匠たる存在であったはずのイエロと共に守備をする機会がほとんど無かったのだ。イエロの一番弟子−エルゲラは、本来攻撃にも絡むボランチの選手。手本となる存在は彼しかいないとはいえ、プレイでグイグイ引っ張る選手にはとても見えない。未熟な守備者が複数のシュートコースを敵に提供しては、いかに世界屈指の反射神経を誇るカシージャスと言えども止めることは至難の業である。
今季のレアルは、明らかに主力攻撃陣「ジダネス」頼みの試合運びをしている。イレギュラーへの対策がないのだ。昨季と違う点はここにある。明らかに「パボネス」への意識及び配慮が低いのだ。見られない選手は成長するはずも無い。ファンから罵声を浴び、監督からは見捨てられては、とどまる場所など無いではないか。
世界最高峰の選手(ジダネス)と、チーム生え抜きのレアルを心から理解する選手(パボネス)の融和こそがレアルの強さの秘密ではなかったか?
いつの間にか、「ジダネス&パボネス」という理想が「ジダネスorパボネス」という選択肢になり、その選択肢から「ジダネス」を選択しているのである。レアルの理想とするサッカーを、ケイロスが履き違えている限り、レアルの覇業は交通事故のようなものである。
銀河系代表選抜と言われながら、CLでのまさかの逆転劇による敗退、国王杯決勝での完敗、リーグでは下位チームに不覚を取り、退場者を立て続けに出すなど、とてもエレガントなサッカーが売りの銀河系とは言えない状況になりつつあるレアル・マドリード。
なぜここまでの顔ぶれを揃えながら、勝ち切れない試合運びしか出来ないのか? 答えは人によって様々であるが、ここではポジションごとに考えてみたい。
昨シーズン、2トップは基本的にラウール、ロナウドのコンビである。これは今年と変わりは無い。しかし、今年はこの二人のうち、ロナウドが欠ける事が多い。爆発的な突破力でゴールを挙げたかと思えば、次の試合はベンチにも座っていない。非常に不安定なのだ。
ここで代わりに入る選手なのだが、あなたはすぐにその選手の顔を思い浮かべるだろうか?
昨シーズン鮮烈なイメージを残したのは、まずグティである。出る試合全てでゴールに絡む活躍は目を見張るものがあった。しかし今年はどうだろう?その類い稀な万能性をフルに発揮して、不安な守備陣の一部、ボランチとして出場することも多いのだ。トップで出た試合も、去年ほどの成果は残していない。何といまだに1ゴールなのだ。
次に浮かぶのはモリエンテスだろうか?ご存知の通り、彼は今いない。レンタル先のモナコでの獅子奮迅ぶりは国境を越えて轟いている。それどころか、国境を越えて飼い主の喉笛を噛み切ってしまうのだから、手がつけられない。レアル最大の損失は彼と言ってもいいだろう。
次にポルティージョ。出番の少ない中、昨季は重要な場面で登場し、印象に残る貴重なゴールを何本か挙げている。彼は今季、ただのベンチウォーマー兼勝っている時の時間稼ぎ要員である。現在ノーゴール。明らかにチャンスに恵まれていない。
中盤、攻撃ポジションはフィーゴ、ジダンが健在。リーグ前半、ついこの間までのパフォーマンスは最高であったと言っても良いだろう。しかし、CL、国王杯での敗退の頃から、随分と老けて見えるのは気のせいだろうか?ベッカムが頭を飛び越すパスを頻繁に送るので不機嫌なのだろうか?
守備陣は問題だ。世界のどこの記事を見ても、ボランチでマケレレの穴を埋める働きをしているベッカムは除外するとしても、それ以外の選手がほとんどクローズアップされないのだ。日本のファンの皆様は、ベッカムの相棒と、CBの二人、誰が出ているかなど覚えておられるだろうか?
カンビアッソは及第点と言えるだろうか。しかし、彼は来季間違いなくチームを去る。
ロベカルの神通力もレアルの武器である。殺人シュートは何度も危機を救ってきた。しかし彼も、代えのいない選手であり、来季はチェルシー入りがささやかれている。その場合、レアルはラウル・ブラボしか選択肢が無い。
イエロの抜けた穴は大きい。パボネスの象徴たるパボンは、師匠たる存在であったはずのイエロと共に守備をする機会がほとんど無かったのだ。イエロの一番弟子−エルゲラは、本来攻撃にも絡むボランチの選手。手本となる存在は彼しかいないとはいえ、プレイでグイグイ引っ張る選手にはとても見えない。未熟な守備者が複数のシュートコースを敵に提供しては、いかに世界屈指の反射神経を誇るカシージャスと言えども止めることは至難の業である。
今季のレアルは、明らかに主力攻撃陣「ジダネス」頼みの試合運びをしている。イレギュラーへの対策がないのだ。昨季と違う点はここにある。明らかに「パボネス」への意識及び配慮が低いのだ。見られない選手は成長するはずも無い。ファンから罵声を浴び、監督からは見捨てられては、とどまる場所など無いではないか。
世界最高峰の選手(ジダネス)と、チーム生え抜きのレアルを心から理解する選手(パボネス)の融和こそがレアルの強さの秘密ではなかったか?
いつの間にか、「ジダネス&パボネス」という理想が「ジダネスorパボネス」という選択肢になり、その選択肢から「ジダネス」を選択しているのである。レアルの理想とするサッカーを、ケイロスが履き違えている限り、レアルの覇業は交通事故のようなものである。
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