哀悼

2003年6月28日
聞け!
たとえピッチの上で死んでも、この試合は勝たなくてはいけないんだ!

                ―マルク・ヴィヴィアン・フォエ
  
  
コンフェデ杯、準決勝でハーフタイムに彼が味方を鼓舞すべく放った言葉・・・。

その約30分後、彼はピッチの上で倒れ、2度と起き上がることは無かった。

フランスのリーグでも2度の優勝を経験し、現在はフランスの選手も大勢活躍するイングランドプレミアリーグ、マンチェスターシティーでプレイするMF
相手のコロンビアのディフェンス陣が異変に気付き、すぐにゲームを止めるべく主張したと言う。その時に、彼の意識はすでに無かった。

直後に行われたフランスvsトルコ戦
開始前に死を知ったフランスの選手は涙を流し、黙祷の際に心無いトルコサポーターの妨害をトルコサポーターが制し、先制点を挙げたアンリは、天を指差しこのゴールをフォエにささげた。


マンチェスターCでは彼の背番号「23」を永久欠番にした。
コンフェデ杯の名称を、フォエ杯にしようという案もある。
コンフェデ杯の過密日程の問題が言われている。

しかしそれはこの大会の後のこと
現在、コンフェデ決勝を予定通り行うかどうかが議論されている。
両チームともに、「今は試合をやる精神状態ではない」と考えているものもいる。

その答えは、彼の言葉にある。
「たとえピッチの上で死んでも、この試合は勝たなくてはいけないんだ!」

エースFWのエトーがこの試合に参加できないため、彼のことを考えて発した言葉かもしれない。
「チームは正しい方向に向かっている。この優位さを生かさなくてはならない。」
フォエ自身のこの言葉を証明するには、決勝の舞台が不可欠だったのかもしれない。

彼が次の試合の開催を望んでいるのだ。
何を迷うことがある?
彼の望みをかなえ、最高の試合にして欲しいと思った。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

日記内を検索